泡盛の進化は止まらないのじゃ【泡盛道場】泡盛初心者のカンペ6巻

押忍!こんばんわ!
【泡盛道場】のヒガコです。

 

今日は「泡盛の進化は止まらない」について。

いま、泡盛の伝統があるのも、泡盛が進化し続けた結果。

未来へと泡盛文化を引き継ぐため泡盛業界はチャレンジを続けています。

 

詳しくは本編で…

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■■本編■■

 

■以前の講座のおさらい

 

泡盛道場に入学したサクラは、ガンコ教授らと懇親会にいく。

サクラは教授の難題に答え、「泡盛の美味しさを知りたい初心者」に適した『25度~30度のアルコール度数』の『減圧蒸留』の泡盛を選んだ。

しかし、ガンコ教授は酒について何かいいたそうで…・

 

 

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■泡盛講座「泡盛の進化の酒」
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ガンコ教授
「お?サクラ、良いチョイスじゃな!
ちなみに、サクラ、この酒は新酒じゃな。
新酒(しんしゅ)って、何か知っているか?」

 

サクラ
「えっと、新酒っていうのは泡盛の若い酒のことですよね?
3年以上熟成させた泡盛を古酒というのに対して、3年未満の熟成させたものを新酒というと教科書にのってました。」

 

ガンコ教授
「なんじゃ、知ってたのか。
では、なぜ、この新酒を選んだのじゃ?」

 

サクラ
「え…『25度~30度のアルコール度数』で『減圧蒸留』の泡盛は、「泡盛の初心者にオススメの酒である」と教えてもらったことがあったので…。

(やっぱり、古酒じゃないとマズかったかな…)」

 

ガンコ教授
「まぁ、『25度~30度のアルコール度数』で『減圧蒸留』の泡盛は、確かに泡盛の初心者にオススメじゃ。

飲みやすいからの。

しかし…なんじゃ、このボトルの味を知らんのか。

サクラ、ほれ、まずは、飲め飲め。」

 

 

ガンコ教授サクラに水色ボトルの泡盛でつくった水割りを手渡した。

 

サクラが水割りをクチにすると、鼻の奥をくすぐる果実のように甘い香りがあった。

 

 

サクラ
「ん!!??あれ?これって泡盛???

香りが日本酒っぽい!フルーティで甘い香りがする!」

 

ガンコ教授
「これは、『25度~30度のアルコール度数』で『減圧蒸留』の泡盛。

…さらに『吟醸酵母』で造られた泡盛じゃ。

『25度~30度のアルコール度数』で『減圧蒸留』も飲みやすいが、この『吟醸酵母』で造られた酒は日本酒のような吟醸香があり、非常に飲みやすい。

泡盛の初心者にもオススメじゃ。サクラ、よく選んだの!」

 

サクラ
「いえ…(泡盛選び間違えてなくてよかった)」

 

ガンコ教授
「わしは、この泡盛に期待をしているのじゃ。」

 

サクラ
「期待ですか?」

 

ガンコ教授
「この泡盛は非常に飲みやすい。

その飲みやすさやテイストは、まさしく“新しい泡盛”じゃ。

泡盛の魅力は、古酒にある。

しかしながら、その古酒のテイストを理解できる人は少数じゃ。

『泡盛=強い』という先入観が邪魔して、そもそも飲まない人が多いからの…。」

 

サクラ
「まぁ…そういう人もいますね。(私の友人は、泡盛飲まないし…)」

 

ガンコ教授
「しかし、この泡盛は伝統的な泡盛とは香りが違う!

泡盛はもともと飲みやすい酒だが、吟醸酵母の泡盛は、更に飲みやすい。

ワシは、まず、みんなに泡盛の美味しさを体感してほしいのじゃ。

皆の頭の中の泡盛は、『泡盛=強い酒』のまま泡盛のイメージがが止まっておる。…残念じゃ…」

 

サクラ
「(あ、どうしよう。教授が凹んできた…)」

 

サクラ
「えっと、教授!

吟醸酵母の泡盛と、普通の泡盛の『香り』が大きく違う理由って『酵母』ってものが違うんですか?」

 

ガンコ教授
「そうじゃ。沖縄県民がよく飲む泡盛と、この水色のボトルの泡盛は『酵母』が違う。

泡盛は『酵母』というもので風味やテイストが変わるんじゃ。

新酒、古酒、この2点だけで泡盛を考えとると、人生損じゃ!

サクラ、いろんな泡盛にチャレンジじゃよ。」

 

サクラ
「なるほど!ガンコ教授、他にはどんな酵母の泡盛があるんですか?」

 

ガンコ教授
「んなもん、泡盛を飲み続けていればわかる!

サクラ、チャレンジじゃ!ほれ、新しい泡盛を頼むのじゃ!」

 

サクラ
「(教授、少し元気になったのはいいけど、あいかわらず、私の質問には答えてくれないな…)」

 

居酒屋のマスター
「お嬢さん、これを落としましたよ。」

 

 

■初心者のカンペ

 

居酒屋のマスターは、サクラに一枚の紙を渡した。

 

効果音《タラタタッタター》

 

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泡盛の酵母とは
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酵母とは、泡盛の原料の1つ。泡盛は、米、水、黒麹菌、酵母から造られます。

酵母の役割は、アルコール発酵。

こう考えると、「良い酵母」とは「泡盛の原料となる多くのアルコールが得られる酵母」ということになります。

 

しかし、最近はちょっと変わった酵母を使用していままでの泡盛の概念を変えるような酒が登場しています。

 

そのひとつが、『吟醸酵母(ぎんじょうこうぼ)』。

この酵母を使用すると、泡盛の香りが日本酒のようなフルーティで甘い香りになります。

いままでの泡盛の香りとは違うので、「えっ!」と驚く人も多いです。

 

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泡盛に使われる酵母の種類
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泡盛に使われる酵母は大きくわけると2タイプ。

 

【1】トラディショナル系酵母:
日本酒やワインなど他のお酒の製造で伝統的に使用されている酵母。

 

・吟醸酵母(日本酒酵母)
・焼酎酵母など

 

【2】ニューワールド系酵母:
沖縄らしいスイーツや花などから得られた酵母。
新しい泡盛のテイストや風味を求めて製造に使用される。

 

・ブラウンシュガー(黒糖)酵母
・マンゴー酵母
・ハイビスカス酵母
・海底酵母 など

 

※泡盛道場が理解しやすいように勝手に分類。

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酵母はいくつもあり、まさに今も新しい酵母で泡盛づくりが進められています。

ちなみに、酵母の名前のイメージと実際のテイストが異なることもあります。たとえば、「ブラウンシュガー酵母の泡盛=黒糖味の泡盛」ではないです。

「どんなテイストか」、飲んでからのお楽しみです。

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サクラ
「泡盛って、想像していたよりテイストが多いね!
チャレンジしてみるぞ!」

 

 

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■まとめ
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泡盛は酵母によってもテイストが異なります。

「酵母だけでこんなにも泡盛が変わるのか!」と思わずにはいられません。

 

酵母によるテイストの変化を実感するには、『何を目指して造られたのか、わかりやすい酵母』の泡盛がおすすめ。

日本酒のような香りのする「吟醸酵母」の泡盛など一度チャレンジしてみてください。

 

新しい泡盛の世界がまっています。

 

次回は、「いつかは黒船ペリーの飲んだカメ貯蔵の甘い泡盛を」をお伝えしていきます!


では、明日、20時15分に講座をお届けします!

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【発行者】泡盛道場 ヒガコ

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 ※残念ですが、私の力不足と考えて日々精進します(涙)

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